本番アルバム

2013年12月17日火曜日

2013年12月14日 第2回ボアール勉強会

12月の演劇の日も11月に引き続いてブラジルの演出家アウグスト・ボアールの「非抑圧者の演劇」の手法で行う予定です。
そこで今月も先月の勉強会に引き続いて「第2回ボアールの勉強会」を実施しましたので、その報告をします。

【第2回ボアール勉強会の報告】
11月の第1回に引き続いて第2回のブラジルの演出家アウグスト・ボアールの勉強会が12月14日(土)14時から3時間にわたり、開催されました。
参加者は講師の梅原先生と佐藤さん、松永さん、ウルフさん、12月の担当の三島の5名でした。
座学形式で分厚いテキストを輪読しながら、そのつど先生から解説を受ける形で進めていきました。

個人的には「非抑圧者」として限定することの意味とか、それがこどもたちへ向き合う時にどのような意味があるのかという懐疑的な見方で参加しました。膨大で多角的な資料から読み解くのですが、その意味を問いとするところまでも達しませんでした。
非抑圧者の演劇とは演劇のためのものか、はたまた政治的社会的の課題解決のためのものかという新たな視点を抱え込んでしまいました。
ただ、ボアール自身は「こどもたちのために」という視点は明確ではなく、これを我々が行うことは一つの試みになるとの梅原先生の話は心に残りました。
最後の1時間で、第1回勉強会の結果に基づく11月の演劇の日の結果の結果と課題、そして12月の演劇の日への取り組みについて話し合いました。

【11月の演劇の日から】
○人数:最大12人(小1から小6まで)
○最初はウォーミングアップとして①人間知恵の輪、②ゆっくり競争を行い、次に本題の③人間彫刻を行った。
○成功のポイントと課題
・参加者3人が開始前に何を行うかを明確化していた。
・事前に児童館の先生にも内容を伝えておいたので、こどもたちを集めてくれ、一緒に進めてくれた。(児童館に来ていた人数はいつもと同じでも、児童館が協力する形になると、こどもたちは集まる!)
・内容的にもみんなが学年に関係なく直接手をつなぐ人間知恵の輪が、参加が続く起爆剤になった。
・人間彫刻はおとながやってみせた後で、二人が舞台に立ち、残りが観客席から「何に見える」かを言っていく。これを舞台の人がひとりづつ交代していった。これを5サイクル行った。
・こどもは彫刻になってもじっとしていらないので、どんどん変化していってしまった。
・積極的でない子も、観客席側で声を発する居場所がある。
・おとなが三人ではやはりたいへんであった。
○15時から「フレフレ号通信」作成。