本番アルバム

2014年1月5日日曜日

12月演劇の日のご報告

年も押し詰まった12/28、この日は児童館も仕事納めの2013年最終日でした。こどもたちも冬休みに入っていた土曜日でした。

【参加者】
○参加は4年生の仲良し女の子2名、前回きてくれた男の子とその友だちの5名、そしていつもの三兄弟の1年生の男の子1名の8名でした。
○劇団フレフレ号の参加者は梅原、佐藤、吉武、三島(担当者)の4名。さらに館長さんにも加わってもらいました。

【概要】
○11月の演劇の日に引き続いて、ブラジルの演出家ボアールの手法に乗っ取って、子どもたちに演劇の一部を体験してもらう第2回目の試みでした。

【プログラム】
○具体的には以下の4つを行いました。
1.ウォーミングアップ(14時)
(1)人間知恵の輪
・全員が手をつなぐことを最初にすることは、これからみんなで遊んでいくことの気持ちが自然に生まれて、非常に良い盛り上りになりました。
・男の子が無謀に突進して混乱した輪を、女の子が冷静にみんなに動きを指示して解きほぐしていくのがとても印象的でした。
・もう一つ、体格差のあるおとなとこどもが一緒に破綻無く遊べることは意外でした。

(2)ゆっくり競争
・これも前回からの好評の種目でしたが、それぞれの独自の工夫が発揮されて時間がかかっても飽きずに進められました。

そして今月は新種目を追加してみました。
(3)催眠術
・手のひらを相手の目の前に広げて、相手はそれを見つめて手のひらの動きに合わせて全身を動かす。
・今回は目を開けて行うのと、目を閉じておでこにあてた指の動きに合わせるのと2つのバージョンを行いました。
・2パターンを組み合わせを変えて行いましたが、1回あたりはあまり長く引っ張らない方がだれなくてよかったです。
・また逆に指をあてられた方が動きをリードするなど、予期せぬ展開もありました。

2.メインイベント「人間彫刻」(14時30分)
・それぞれが5秒でどの動物になるのかを決めてポーズをとります。他のメンバーがそれをあてっこしていきました。
・最初は二つの組に分けて一つの組が一斉に始めて、もう一つの組が順番にあてるパターンにしましたが、なかなかあたらなかったり、後の順番の子がポーズを維持できなかったしたので、ポーズをとるのは2人にして、みんなであてる形に変更しました。
・そして、挙手した子が2人のうちのひとりにタッチして交替していきました。
・最初は思い思いにポーズをとっていきましたが、おとなが入ることで、先行して残った子と関連するポーズを考えるようになると盛り上がっていきました。
・とるポーズにも工夫が生まれてきます。
・一度ポーズをとると、発想が膨らみ、同じ子が盛んに挙手するようになるので、指名のバランスも大切です。
・最終段階では2人はそのまま残し、残りの人がひとりづつ順番に追加してポーズをとっていき、どう見えていくかを想像して物語にしていきます。
・最後にこどもたちみんながポーズをとった群像の5秒後の様子をポーズしてもらい、それがどのような場面かを話し合います。
・締めに、「演劇はこのように場面を繰り返しつなげていって物語をつくることができます。」との佐藤の言葉に「やってみたい!」の声がかかりました。

○フレフレ号通信(15時)
・今月はイラストレーター安藤さん作成の様式を用意していき、みんなで作成することができました。

【先月を踏まえた取り組み】
(1)2週間前:12/24の第2回ボアールの勉強会において11月の演劇の日の良かった点や改善点について、参加者の共有を行いました。
(2)前日:児童館への連絡を行い、こどもたちへの参加促しと、導入への参加を要請しました。
(3)当日:開始1時間前に参加者で新種目を含めた内容や分担の確認を行いました。
・合わせて児童館へもその内容を伝えました。
・その結果、定時に館内放送で開始を伝えてくれました。

【所感】
(1)12月担当者(三島)
○前回の成果をもとに同じメンバーが中心となり行えたので、積み重ね成果が出ました。
○児童館との緊密な連携が不可避だと思いました。促したり、参加できそうなこどもの見極め、こどもの無茶な行動の抑制、こどもの組み合わせでのアドバイスなど。
○当日は中学生も含めて参加者の3倍くらいのこどもたちがいましたが、なるべく多くのこどもたちを対象とすることよりも、興味がある子に存分に楽しんでもらうことも必要だと思いました。
○一方で、普段は参加してくれる未就学児童には入り込みにくく、そのような子にはマンツーマンで対応できるくらいの我々側の人数が欲しいとも思いました。

(2)11月担当者(佐藤)
○子どもたちに対して様々に行動を促す役回りに関して、先月の積み重ねもあり、多少は慣れることが出来たかなと実感しています。
○先月の活動を覚えてくれていた子も多かったのが嬉しかったです。
○子どもたちの名前を覚えたいと思っています。その方がやりやすいので…
○フォーラムシアターへの筋道として、今後も折に触れて毎回、一歩進んだ内容を取り扱えればと思っています。
○また、子どもたちを対象にフォーラムシアターをやってみる、という試みの前に、一度自分自身、フォーラムシアターを体験してみたいなと感じています。