本番アルバム

2018年6月25日月曜日

劇団フレフレ号と遊ぼう6月企画「宮沢賢治童話集」

何年かぶりで5月と2ヶ月連続の児童館企画、今月6月は『宮沢賢治童話集』として「どんぐりと山猫」と「よだかの星」の2本のお芝居をこどもたちに届けてきました。(担当:よしたけ)

まずは児童館に乗り込む前に恒例となったカラオケでの当日稽古の様子から。
真っ白なうちわを手に持って
児童館に着いて、
これまでの活動はオリジナル脚本の演劇をはじめ、寄席(落語)、絵本(制作や読み聞かせ)、工作(段ボール、飛行機、舞台道具)などその時々のメンバーがこどもたちに届けたいものを持ち寄ってきました。
今回は宮沢賢治のお話をそのままぶつけてみる企画で、その時に集まったこどもたちにどのように届くかのチャレンジでもありました。
そんなおとなたちもこどもたちと会話を交わしながら一緒に小道具を作ることから始めました。
工作の説明に、何が始まるのかな
さあ、このうちわを使って、これから始めるお芝居の小道具を作ろう!
いくつかのグループに分かれて、
えっ、どんぐり? ねえ、どうする?
切って、貼って
 できた!
こどもたちのいろいろな工夫が入っています。
とんがったどんぐり、まあるいどんぐり、大きなどんぐり(裏面にも)

こどもたちが役割分担をして自分たちの発想で、作ってくれました。お互いに緊張もほぐれ、自分たちが作った小道具がどのように使われるのかも楽しみで、あっという間の時間でした。

さて、宮沢賢治も登場して「どんぐりと山猫」が始まりました。

山猫から手紙が届いた
うれしくて眠れない
手紙をくれた馬車別当登場
山猫の裁判が始まる
無事解決して、金のどんぐりが・・・

次に「よだかの星」へ。
始まりました。 
「よだか」って、たかの仲間?
南の空のお星さま!
よだかの思いが会場に響きます。
ありがとうございます。おしまい、おしまい


次に、参加した仲間たちの感想です。

今回は宮沢賢治の『どんぐりと山猫』と『よだかの星』をお届けしました。宮沢賢治のお話そのままだったので、言葉は伝わるかな、途中飽きてしまったりしないかな、不安だったのですが、みんな一生懸命観てくれました。こどもたちを信じてもっともっとぶつかっていけたなとも思います。
こどもたちにちょっとでも演劇ってなんかすごいぞ、おもしろいぞと、思ってもらえてたら嬉しいです。
ありがとうございました!
(よしたけ)

沢山の子供達に囲まれて…というめったにない状況、はじめはどうなることかと思いましたが、子供達の方から積極的にコミュ二ケーションをとってくれ、また想像以上に小道具作りや芝居に真剣に向き合ってくれて、とても嬉しかったです。
貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
(けいこ)

はじめての児童館でのお芝居、とても楽しく参加いたしました。小道具作りからお片付けまで一緒にできて、たくさんお喋りさせてもらえたのが嬉しかったです。
子供たちの反応や関心の寄せ方は様々で、新鮮でした。大好きな宮沢賢治の言葉を一つでも多く子供たちに届けられていれば幸いです。
(丼)

小学生の前でお芝居をするのは、正直不安でした。しかし、お芝居前の小道具製作中の楽しそうな姿やお芝居中の真剣に聞いてくれている姿を見ることができ、やってよかったと思いました。皆さんの心に少しでも何かが響いてくれていたら嬉しいです。ありがとうございました。
(ちか)

同期からの声掛けで急遽参加させていただきましたが、とても楽しく、貴重な体験となりました。
今まで演劇をやっていて思っていたことですが、今回改めて、子供というのは本当に良いお客さんだと感じました。いつでも本気で、純粋で、役の感情を真っ直ぐ感じ取ってくれます。
彼ら彼女らの大切な時間に、演劇を観るという経験、そこに関わることができたことが嬉しいです。
大きくなってから、少しでも今日のことを思い出してくれたら、なんて思います。
ありがとうございました。
(あんじゅ)

これまでの6年間の児童館では、こどもたちの毎回の反応を見ながら次回のオリジナルの脚本で演劇を届けてきました。
今回はこどもたちの内容の理解よりも、演じ手の気持ちや思いっきりの表現が伝わるものになったことが、こどもたちの感想から伺えます。
これから先、賢治の作品に触れる時には今日の機会の上に新たな思いが広がって行くことと思います。自分がこどもの時に経験したように。
(みっしー)
フレフレ号通信に書いてくれた言葉がこどもたちの気持ちです。
おつかれさまでした。この笑顔におとなたちの気持ちが表れています。
この仲間たちは今日の宝物をもって、来年の計画まで言葉になりました。


さて、次回は8月に「新しい遊びをやってみよう」と題して準備を進めています。







2018年6月18日月曜日

劇団フレフレ号と遊ぼう5月企画「ことばあそび」

5月27日のフレフレ号と遊ぼうは、「ことばあそび」でした。
谷川俊太郎と阪田寛夫の絵本、詩を使って皆に読んでもらったり考えてもらいました。



ことばあそびその1
谷川俊太郎「のみのぴこ」


これはノミのピコ→これはノミのピコが住んでいる猫のごえもん→これはノミのピコが住んでいる猫のごえもんの尻尾踏んづけたあきら君→

と、どんどん文章が長くなっていくお話です。
どんどん長くなっていく文を児童に順番に読んでもらいました。お話の最後の方の長〜い文章は誰に言われるでもなく早口で一生懸命読んでいる姿が印象的でした笑

その2
阪田寛夫「そうだ村の村長さん」


詩の中にたくさん「ソーダ」が隠れてます。何個ソーダがあるか皆で数えました。なかなか難しい…!
なんだかラップで韻を踏んでいるみたいです。


その3
谷川俊太郎「いいこ」


とっっっても良い子のことを書いた詩です。でも2カ所空欄にしてあって、皆にそこに何が入るか考えてもらいました。
それから、「悪い子」バージョンも考えてもらいました。今日来てくれた皆の答えはフレフレ号通信に貼りました。
良い悪いがとっても極端な意見が多くて面白かったです。


今日のフレフレ号は何かを観るというよりは自分達で考えるという内容でしたが、皆一生懸命参加して考えてくれて嬉しかったです!
ありがとうございました!(いでおん)


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5月27日のフレフレ号

こんにちは、5月の担当をしました。
たむちゃんこと、田村です。



5月の活動の報告です。

今月のテーマは
ことばあそび

ユニークな詩をみんなで読んだり、考えたりな1日でした。

改めて感じたことは
子ども達は
みんなと同じでありたい気持ちと個性的でありたい気持ちが同じくらいつよいこと


人よりも長い文章を早口で読みたい
人よりも面白いことがしたい
そんな気持ちがとても伝わってきて

こんなに子どもたちから発信してくれたのは初めてだったのでとても面白かったです。

子どもたちが自分から発信したいという気持ちを着火する燃料は

あなたにしかできないことと、任命すること

いかにあなたが面白い考えをしているか、褒めること

この二つがとても大きな燃料だという発見がありました。


次は難しい問題だけど、君なら出来そうだから任せちゃうね!
こんな面白いことどうやって思いついたの!?

もちろん本心からの言葉ですが、あえて燃料を投入することは意識しました。

もっと、色んな角度から子ども達を認め、褒められるようになって、沢山の可能性に触れたいなぁと思いました。



任されると褒めらることで
モチベーションが上がるのはおとなも一緒ですね!

わたしも褒められたいなあ笑



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いかがでしたか?
今回のフレフレ号と遊ぼうは色々な意味で久しぶりの回となりました。
・奇数月の開催
・日曜日の開催
・こどもたちにやってもらう形式
これらは2012年の児童館での活動開始の時のなつかしいものです。このブログにも当時の様子も収められていますので訪ねてみてください。


さて次回は6月、偶数月で連続開催になります。
『宮沢賢治童話集』として「どんぐりと山猫」、「よだかの星」の二編を上演致します。