本番アルバム

2017年12月26日火曜日

わくわくシティ(2017.12/2)「つるの倍返し」

12月の「劇団フレフレ号と遊ぼう」は年1回のスペシャルバージョン。
児童館の出張児童館企画「わくわくシティ」への参加も4回目になりました。今年の会場は一昨年と同じ小学校の体育館、毎年快晴に恵まれています。いかに様子を紹介していきます。
開演の4時間前に集まって初めて会場で、
恒例となってしまった熱のこもった当日稽古
寸暇をおしんでのギリギリ稽古。真剣です。
さあさあ始まりますよ。
会場を見渡すとたくさん集まってくれていました。
「すみません・・・」「ええっ?なにぃ??」
「♪トントンカラリ、トンカラリ」
あやしい!!
ベイブレードバーストって、ダサくない?
つる子です!
「えっ、お婆さんいたの!?」
「えいぃ!」つる子さんはカゲキ。
こどもたちも指をさしてお話の世界に入り込んでいます。
小道具のスパゲティは本物を。
お話はクライマックスへ。こどもたちも真剣!
サングラスが決まってます、おじいさん。
例年の決めポーズも。あっ、ひとり早い!
さて公演も終わり、わくわくシティのブース運営が始まります。今年も2つを担当しましたが、運営の巧拙でだいぶ様子が変わってきます。毎年こどもたちに引っ張られての頑張りですが、今年は4年目でだいぶ慣れてきました。
今年初めて担当しました。
しんけいすいじゃくはホストの腕が試されます。
三年連続の人動販売機は値上げしたのにまたもや大繁盛!
全て終わってから小道具のスパゲッティを買ったコンビニで温め直してもらい木の下で・・・完食
集合から解散まで7時間あまり。今年もこどもたちに喜んでもらえ、心地よい脱力感の中で「来年も」という気力も湧いてくる思いです。


以下は今回の参加メンバーの感想です。
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フレフレ号の公演と関わるようになっておよそ5年が経ちました!

毎年、脚本と演出を担当しているのですが、毎年秋頃になると今年は何をしようと頭を悩ませます。

どうすれば子供達は笑ってくれるのかなぁ、台詞ではなく
身体の動きや話の展開で笑ってくれるお芝居。。話ももっと分かりやすい方がいい。

そして行き着いた先が
ドリフと童話でした。

ツルの恩返しを原作に
ドリフのコントのように子供達の声が「うーしろ〜っ!」
と飛ぶようなコントみたいなお芝居をつくろう!と考えました。

本番も、子供達は楽しんでくれたみたいで、いままでで一番多くのお客様でした。
満員御礼、客席増設、立ち見!!
みんな最後まで見てくれて本当に嬉しいです。

素直な反応を返してくれる子供達に、素直なボールを投げるのは難しく、
相手がどう思うか、どんな反応をするのか台詞の意味は通じるか常に子供の目線でお芝居を作りました。

毎年お芝居の中に、脚本家なので自分の色を出したいなぁ!とどうしても自己主張があったのですが、
今年は徹底した子供達ファーストで作ったのが反応が良かった理由のひとつだと思います。

子供達にとって面白いことを追求する、これがわたしのフレフレ号での活動での軸なんだなぁと舞台袖から子供達の反応をみて改めて実感しました。

子供達の成長を見守りながら、この活動に参加して自分自身の成長を感じることできた5年間だと思います。

来年も子供達にとって面白い演劇ができるよう、力を合わせて頑張りたいです。

                            たむちゃん

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普段役者で参加することはあまり無いのですが、今回挑戦してみてとても楽しかったです。
体育館の舞台で演じたというのもあって、舞台上に立つのは気持ちが良いものだと5年ぶりの感覚でした。これからも役者での参加しても良いかな…と思っちゃいました。
色々な方々のご協力があってこれまでがあり、今回のお芝居も無事終えることが出来ました。
これまでの積み重ねがあり今があって、これからも積み重ねていけるようにしていきたいと思いました。
良かったことは演技で笑ってもらえたこと、
反省点は声が届かなかったかなということでした。何か注目させて静かにしてもらえるような演出なども今後考えていきたいです。

        いでおん

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今回も楽しく取り組むことができました。
稽古している時は子どもたちがどれくらい反応してくれるかな、とも思っていたのですが一生懸命みて、楽しんでくれていてよかったです。
おじいさんが出て来て、私が突っ込む前に子どもたちが全力で突っ込むので、負けないよう必死でした。
とても楽しかったです。

個人的な反省としては、子どもたちのリアクションに対してもっと何か返せたら面白かったかなということ。
あと、たくさんお客さんがいるときに後ろの方まで楽しんでもらえる工夫(呼びかけるとか?)も入れられたらよりよかったかな、と思います!

すごく盛り上がってとても楽しかったです。
観に来てくれてすぐにブースに来てくれた子もいたのに、ブースの運営ができなかったのが残念でしたが、フレフレ号のことを覚えていてくれて、また観に来てくれたらいいなと思います!

        よしたけ

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今回は裁縫というやったことがないことをやる上に当日に居られないというかなり難しい状態に挑むことになりました。

作成段階からかなり頭をひねっていて、人の身体の形や物の強さを考えつつ作っていました。認識の違いがあったりすると作り方も変わるので、なかなか手が浮かばなかったりもしました。
素材をできるだけ手に入りやすいものにしていく過程でタオルや端切れを使ってみたり、昔のあまり素材も投入したりで頭を使うのは舞台美術と似た感覚がありました。

改めて写真などを見てみて、実地に居られないとなかなか設営の対策までは練りにくいというのと、実地で皆がうまく対応してくれていたのだと知って申し訳なくなりつつ、感想をきいてうまくいったことに安堵しました。

個人としての課題をちゃんと消化して経験にして、新たにやってみたことは糧にしていきたいと思いました。

        おか

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今回も子供たちが楽しそうな笑顔をみることができて、自分も楽しかったです。

今回のお芝居、いつも以上にたくさんの子供たちが観に来てくれて、劇中で観たものに、素直に反応して、観ていてくれている子供たちがとても素晴らしいなと感じました。

田村さんの脚本は観ている人もやっている側も関わる人たちをみんな楽しませてくれるとてもパワーのあるもので、今回も参加できて本当によかったです。

これからも、できることをいろいろ探しながらたくさんの人たちに発見を与えられるように、成長していきたいです。

ありがとうございました。

                                    はまさき

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超満員のお客さま!

体育館のステージ前、ブルーシートに収まりきらないくらいのお客さまが集まりました。
今までの活動の成果として、着実にファンが増えているんですね。そう思うと感無量。。。


【開演前】
今まで一度も顔を出さずに当日だけ参加なので、みんなに受け入れてもらえるのかドキドキしながら向かいました。
とりあえず全力を尽くし、天命を楽しむつもりで臨みました笑

結果として、練習するみんなを一顧だにせず、気の向くままに舞台をセッティングしたり、写真の練習したりやりたい放題しちゃいましたね。
(流石に少しお邪魔でしたよね。ごめんなさい)

開演前のドキドキ。
役者さんたちは本番前のわずかな時間も入念にセリフ合わせをするなど、気合い十分。その様子を見ていると、最近芝居から離れていたせいか、不思議な気分になりました。

【公演中】
舞台は、セリフ以外にも、シチュエーションや動作で話がわかるので、後ろの方でセリフが聞こえないはずのお客さま含めて最後までみんな席を立ちませんでした。
これは本当にすごいことだと思います。

写真は、連写機能を使ったりして、もう少し、舞台に対応、できたのかな、、、反省


【ブース】
終演したら、その後はブースでゲームマスター。

アルバイト対応は、はまさきさんにやっていただけたので、本当に助かりました。おかげでゲームに専念できました。
コテコテ演出をしながら、一人一人のお客さまとコミュニケーションをとるのは楽しかったです。


そんな一日でした。
今日きてくれた彼らにとって、どんな一日になったんでしょうか?
大きくなったとき、何かの形で今日を思い出す子がいるのかな?
もしそうだったら嬉しいですね。

       なかつぼ
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「今日は今まででも一番たくさんこどもたちが集まりましたねぇ。それにみんな最初から最後まで観ていたし。話も面白く分かりやすかった。」とは児童館の館長さんの感想でした。毎年のこどもたち反応を次に反映させて工夫を重ねた作演とそれに応えた大道具、役者たちの『つるの倍返し』の成果でした。

2011年秋にやまねこ一座の『長靴をはいたヤマネコ』(伊藤敬市)に参加した時には個人としては苦手なことから逃げ出さないことをテーマに始めた児童館での演劇でした。観にきてくれていたこどもたちが目を輝かせて「今日はありがとうございました。とっても楽しかったです。来年も観たいです。」と言ってくれ、児童館の方や役者さんもそれぞれに同じ気持ちでいることを知りました。
そこでその三者の気持ちに応えたいと劇団フレフレ号を2012年春に始めて、毎月の「演劇の日」を開催し、その秋の『となりのトナリ』(佐藤久)が1回目の公演となりました。
その後、やり方は変わりましたが、以降はたむちゃんの作演で2013年の第2回『ダストシューター』、2014年の第3回『本の虫』、2015年の第4回『バカと言った方がバカ』、2016年の第5回『よいこわるいこクリスマス』、そして2017年の第6回『つるの倍返し』へとつながってきました。

最初の頃は児童館の遊戯室での公演でしたが、この4年間は小学校の校庭と体育館とを繰り返しています。まったく異なった環境ですし、同じ環境での反省と反映は2年後になります。それは発声であり、視点の高さや舞台での動きであり、大道具や音響などなど多種多様にわたります。今回もセリフの聞こえや道具の組み立てなどたくさんの発見がありました。

でも共通して言えることが一つあります。お手伝いを含めておとなの数が多いと達成感が大きいということです。それは毎回の参加するみんなの気持ちと持ち味の結晶です。

今ではようやく私も制作する過程もとても楽しいと感じるようになりました。求められることに応えられる間は続けていきたいと思う今日この頃です。

        みっしー