まずは久しぶりにみんなで導入として、一列に並んでヨーイどん!でスタートして誰が一番遅くゴールするかを競う「ゆっくり競争」をしました。
思い思いの独自の技で、なおかつその技をやり通していきます。
みんなが「ゆっくり競争」でほぐれたら、『桃太郎』の始まりまじまり!!
『桃太郎』は非常にポピュラーなので、さまざまな改作の試みがなされています。とくに「鬼ってなんなんだろう?」という疑問からの改作がたくさんあります。
それにならって、今回は
「原作通りに桃太郎とその一党が鬼を倒す」
「実はまじめに働いている鬼もいたので、宝物を半分返す」
「おじいさんとおばあさんのために、桃太郎が宝物をひとりじめしてしまう」
という結末を大人のほうで考え、男女別2グループに分かれてどの結末がいいか考えてみました。
お話の朗読中は、最初はよく知っている話ということで、子どもたちは普通に面白そうにしていました。
しかし2つ目の「半分返す」という結末には、「悪い乱暴な鬼」という既成のイメージを覆されて意外そうな反応もありました。
また、3つ目の「ひとりじめしてしまう」という結末では、おじいさんたちのためという目的に納得する反応もあり、また「ひとりじめしてしまっていいの?」という反応もあり、さまざまでした。
話し合いでは、女の子では「鬼と共存して、宝物を半分返す」という考えが多数派でしたが、男の子の間では「鬼を倒す」か「倒さない」かということで、さまざまな考えが提示され、途中からさらにふたつのグループに分かれました。みな、新しい結末について考えるということで、面白そうにしていました。
それまでのイメージにとらわれず、多様な考えを持ってもらうというねらいはかなり達成されたかと思います。そこで、今後はこれをさらに子どもたちが楽しめるような試みにしていきたいと思います。
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