本番アルバム

2013年9月20日金曜日

銀色の巨人と宇宙怪獣 を終えて。

この写真の中に何人いるかな!?
 
正解は10人。左から三島、おとな船長、畠山、中込、カゲヤマ気象台、水野、山田、美沙子、吉武、松永 だよ!!佐藤もいたけど先に帰ってしまったんだ。
 
 
 
3分間を体感する場面
 
 
9月14日に高尾での児童館公演を無事に終え、この記事を10月企画に向けて、また来年度高尾で上演する際の資料とするために記していきます。
 
 

上演前トークを行うカゲヤマ気象台
 
 
今回の9月企画は、劇団フレフレ号が直接演劇を作って届ける、という形ではなく、すでに活躍している綺羅星の如き劇団と協力しあい、互いに開いた関係を持って行う児童館での最初の活動であった。「大人の状況によらない演劇体験」を、個人的な目標として活動しているおとな船長が企画責任者であった。
今回カゲヤマ気象台と取った協力関係は
フレフレ号側としては
・児童館には「劇団フレフレ号の一員」として紹介
・カゲヤマ気象台個人の活動の紹介
・劇団フレフレ号の連絡網を活用
・人集め、稽古場確保は劇団フレフレ号が手配
実態としては、活動可能な数名が動いて、9月企画のサポートに当たってくれた。

 


左からみさこ
はたけやま
みずの
よしたけ
 
企画参加者が演劇を作ることだけに集中できるようにと考え、劇団フレフレ号側は裏方となり、企画参加者達は公演をこども達に届けることに成功した。6回の稽古で上演を達成することができた、ぜひそのノウハウを劇団フレフレ号の財産として残していきたい。
 
窓から飛び出すよしたけ

 
「大人の状況によらない演劇体験」というのはいったいなにか、そもそも演劇をこども達に観せる必要があるのか?どうして劇団フレフレ号は児童館に行くのか。整理してみよう!

宇宙怪獣を撃破する銀色の巨人
 
 
今回の劇団フレフレ号の公演を望んだのは、こども達か?←NO
 
劇団フレフレ号の公演を望んだのは、あくまで児童館側です。こども達にいろいろな経験を与えたい、機会を与えたい。生の表現を見せてあげたいが、プロの劇団を呼ぶほどの予算はない。そこでボランティアとして活動している劇団フレフレ号との繋がりがあったので、お話を受けることになったのです。
 
 
どのような演劇を届けるかは注文が出ている?←NO
 
児童館側としても、~みたいなものを!というような希望は出しません。こちらでやりたいことをやらせてもらえると考えてもらって問題ありませんでした。本編冒頭に多少の暴力表現があったのですが、児童館側の判断としては「観る人によっては受け止め方が違いますし、今回のものは問題がなかったと思います。不安に思うのであれば、事前に暴力表現がありますよと告知しておけば問題ありません」とのこと。今後も内容については、児童館側と話をしながら加減を決めていく必要性を感じましたが、企画責任者である私の考えと、今回の児童館側の意向とは衝突するようなものではありませんでしたので、双方に良かったなと思います。感想になりましたね。


こども達の受け止め方はどうだったか?
 
企画責任者であるおとな船長は、「大人の状況によらない演劇体験」をこども達に獲得してほしいと思っていましたが、一朝一夕で行う方法が見つかりませんでした。そこで段階を下げて「こども達の周囲の大人の状況からなるべく離れた演劇体験」を届けることにして、その試み自体は成功しました。学校の芸術鑑賞では届けられないもの、劇団四季や宝塚のようなものではなくて、東京の小劇場の中でこれは!と思ったおとな船長という、児童館のこども達の周囲にいない大人の状況で作られた演劇は、未就学児童から中学生までという年齢層の中での受け止められ方は大きく分けて三つでした。集中して観ていた 参加しながら観ていた 参加せず観ていない時間も多い の三つです。年齢が上がるほど、持ち込んだDSで自分が興味を惹かれない場面は観劇から離れていました。30人いる中の3人です。その他の大多数は、演劇の中で行われていることに突っ込みを入れたり、役者に声をかけてみたり、役者の動きを真似してみたり。今回の参加者達にとって、初めて体験するような空間であったとのこと。

 
冒頭
 
終演後に参加者から出た意見や要望の中で出た、対象年齢の設定については、各企画ごとに検討すべきことだなと感じました。対象年齢を設定するにしても、しないにしても、です。
 
開演前のリラックスタイム



今回の児童館公演で、人生初の演劇体験だったこどももいると思います。彼らの人生の一部として、何かが残ってくれることを期待していますし、カゲヤマ気象台とこの参加者達が、今回の企画を主導してくれて良かったなと思える一日でした。また来年も呼ばれるかな!?そしていつかは、こども達がいわゆる大人を必要としなくても、自分達で演劇なり何なりを生み出せるような状況になることを望み、そんな状況の中にどうやって大人が介入していけるかを考えたいなと思うおとな船長でした!!

 


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